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求めない

Kashima

前後の会話の脈絡はまったく記憶にないのだが、なにかの話の時に、会社の先輩のクチから「それはほら、『求めない』の気持ちじゃないと」という発言がでたことだけが、強く印象に残り。
その言葉を思い出しながら、どんな本だろう、と、この本を手に取る。

全体的に、自分にも他人にも、そしていかなる物事にも「求めない」ことで、あたらしい発見があると、説かれている。求めないことで、冷静になり、心が広がり、視点が変わる。求めないことで、笑顔になり、心が晴れる。求めないことで、比べなくなり、いま持っているものの大切さに気づくことができる。

人間は、そもそも何かを求めて生きているからこそ、人間である。けれど、そんな流れの中で、自分の心身を見失いがちなときにこそ、「求めない」という視点は大切で、内面を見つめなおすことができるのである。

発売当時から今まで、何かを考えて迷った時には、つい「求めない・・」とつぶやいてしまうようになったほどの本です。タオの加島さんらしく、あなたを思想の迷いの森から導いてくれるでしょう。求めないことで、何かが変わります。

加島祥造/小学館/1365円/409387722X978-4093877220

別府店  祐保博美

9月 20, 2007 文芸 |

働く理由ー99の名言に学ぶシゴト論。

02901838 親しい先輩が退職し、就職したばかりの友人が転職で悩み、就活中の学生の友人が汗をかいて何社も受ける姿を見る。そのたびに自分は何をしているんだろうかと考える。そして、人間は、こんなにも仕事に人生の意味を見出すものなんだと思い知る。

「仕事があるだけいい」という考えもあれば、「自分の本当にやりたい仕事を見つけたい」という考えもある。最近では、一生のうちに何度も転職をしても珍しくはない。
仕事で悩んだ時には、親しい友人や先輩に相談をして、いろんな意見や経験を参考にすることは、もっとも有効だろう。しかし、最終的に何かを決断するのは自分自身であり、だからこそ迷いも生じ、そしてまた悩むのである。

そんな悩みのスパイラルに、なんらかの光となりうるのがこの本である。

自分が人生において、何を優先させると考えるのか。仕事の内容よりも、人間関係によって自分が成長できる場がそこに存在するならば、それは無駄ではないと考えられるのではないか。そして、仕事という概念そのものの考え方、など、人生の先輩たちがシゴト論、人間論を語っている名言が99も収録。そして著者の考え方ガイド付。

長い人生では、いつ何処で、何がきっかけとなって転機を迎えるかわかりません。
この本にめぐりあうのも、何かのきっかけになるはずです。今の仕事をどれだけ面白くできるか、も、自分次第だと感じます。

戸田智弘/ディスカヴァー・トゥエンティワン/1,512円/9784887595651

別府店 祐保博美

9月 12, 2007 法経・ビジネス | | コメント (0)

つめたくてあまいお菓子

Tumetakute 振り返れば、レスパースのデザインである、「堀井和子の気ままなパンの本」(白馬出版刊・入手不可)の本と出会って、初めて書店員としてのやりたい仕事が見つかったように思います。
最初、料理書担当を命じられたとき、心浮かずにおりました。それまでの料理書というのは、やぼったくて、古臭い、お母さんが家族の食事を作るためのものって感じで、若い女性が、自分だけのために作りたいと思えるような料理の本はほとんどありませんでした。

出版社は口を揃えて「料理を作るというのが前提で、実用に耐えうるものでないと売れない」と言いました。それを、何度も洋書の写真集など見せながら、「こんなものをつくって欲しい」と懇願しました。そして、長嶺輝明さんと日置武晴さんが撮影した料理書を、当時は奥付にもないことが多く、1冊1冊探し、直接お伺いしたりして、お二人のフェアを組んだこともありました。

「わたしたちの欲しい本を」と、感じていたのは、みな同じ思いだったようで、それぞれのお店でそういう気持ちがあふれていて、だんだんとそのお店も増えていきました。もう10年以上前のことです。
いいなぁと思って奥付を見ると必ず「L’espace」(レスパース)のデザイン。この「つめたくてあまいお菓子」もそう。

つい手にしてページをめくりたくなる、だから好きな本。

黒川愉子/文化出版局/1,575円/9784579210121

渋谷店 原田真弓

9月 12, 2007 だから、大好きな本 | | コメント (0)