在日米軍司令部
福生店のおすすめ
春原 剛/新潮社/1,470円/9784103069614
福生店 人文担当 早川雪絵
ただのネコ型ロボット、されどネコ型ロボット。物心ついた時から、漫画やアニメ、映画などで私たちの心の中にすみついたドラえもん。最近ではアニメもリニューアルされましたが、やはり原点はコミックス版。そのコミックスの名言を抜粋したのが、この『ドラことば』です。
『人間のねうちは中みだぞ』、『むりしないで、じぶんの力でできることをやっていこうよ』など、私たちの目線で励ましてくれます。おなじみののび太とドラえもんを中心に、“ジーン”とくる言葉から、思わず笑顔になる言葉、なるほどなぁと思う言葉から思わず笑ってしまう言葉まで、名場面と一緒に紹介されています。ジャイアンの名言(迷言)ももちろんあります。
落ち込んだとき、元気なとき。ドラえもんのように、この本があなたを励ましてくれるでしょう。
『道をえらぶということは、かならずしも歩きやすい安全な道をえらぶってことじゃないんだぞ』
小学館ドラえもんルーム/小学館/1260円/4093876754/978-4093876759
別府店 祐保博美
世の中でよく言われていることを鵜呑みにして、ムダに絶望していることがないだろうか。本当にそうなのか、実際はどうなんだと、きちんと納得いくまで考えてみたら、実はそんなに絶望的な状況ではなかったなんてこともある。
考えないで絶望するより、考えて希望を持ったほうが断然建設的だし、幸福だ。
例えばどんなこと? 労働のこと。福祉のこと。生命のこと。国家のこと。その他いろいろ。
しかたない、そんなもんだよと、諦める前にちょっと待って。もうひとつの別のやりかたが、ないわけじゃないんだ。具体的な構想は、各方面の専門家がいくつも用意している。あとはそれを選択するかどうかだ。
まずは頭を柔軟にして、自分の気持ちに正直に向き合いながら、ひとつひとつ、考えられるだけ考えてみよう。そう言われてもどうしていいかわからない? そんなときには、立岩真也の繊細な思考が、ひとつのヒントになる。
立岩真也/青土社/2200円(税込)【ISBN】4791762797
渋谷店 野上由人
少なくとも90年代初頭くらいまでなら「おいおい,それはちょっとナシだろう」と突っ込まれて
いたはずの感性が,いまでは何の抵抗もなく受け入れられている。しかも新しい世代が率先して「ベタっとしたもの」に寄り添っているような気がしてならない(最近の例では「HOME MADE家族」というヒップホップ?ユニットの名前)。なんだこの気持ち悪い空気は! その「謎」に迫るため,70年代以降の言説を「アイロニー」という観点にこだわりながら分析し,「アイロニズムの誕生とその変容」として,日本の現代思想史を記述したのがこの本である。
連合赤軍の「総括」から始めて,糸井重里,田中康夫,浅田彰,川崎徹,テリー伊藤,ナンシー関,小林よしのりなどを参照しながら,『電車男』や現在の「ナショナリズム」に繋いでいく文章は,平易で読みやすく,とてもおもしろい。
但し,この本を読んで現在の(気持ち悪い)空気の生成過程を理解したからといって,気持ち悪さが解消されるわけではないので間違った期待を持たぬように。
(北田暁大/NHKブックス/1,071円(税込))【ISBN】4140910240
渋谷店 野上由人